お受験とは?

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手作りが必要な入園グッズ、どうする?

幼稚園や保育園の入園時にはたくさんの準備が必要です。お子さまのためにも、もれがないようにしたいですよね。
特に手作りで準備が必要な道具については、頭を悩まされている保護者も多いのではないでしょうか。今回は手作りが必要な入園グッズの一覧を、手作りの際のポイントとあわせてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください!


スモックは毎日着るものだから丈夫なものを!

主に遊びの時間に着ることになる「スモック」。毎日のように使い、汚れてしまうことも多いため、繰り返しの洗濯に耐えられるような生地や糸を選ぶようにしましょう。
また、子どもの成長に合わせて作り直すことをおすすめします。3歳児くらいの小さなお子さまでまだうまくボタンが扱えない場合は、面ファスナーで前を止められるようにしたり、頭からかぶって着られるようなタイプにしたりする方がよいでしょう。



手作りが必要なものも多い!お弁当、給食関係

お弁当や給食の際に使う道具を入れる袋などは、手作りが必要な場合が多いです。以下でひとつずつ見ていきましょう。

◆弁当袋
お弁当のある園の場合は弁当袋が必要です。特にサイズの指定はないことが多いようです。弁当箱の色やデザインと合うような布を選んであげるとよいでしょう。

◆コップ入れ・歯ブラシ入れ
歯ブラシやプラスチックのコップを入れる巾着タイプの袋が必要になります。縦20センチ・横15センチ程度で作れば、コップも歯ブラシも両方入る袋を作れるため便利です。

◆箸入れ・カトラリー入れ
給食のある園において、自分専用の箸・スプーン・フォークを準備する必要がある場合は、それらの道具を入れる袋が必要です。必要十分なサイズの巾着袋を作りましょう。コップ・歯ブラシ入れや弁当袋と同じ布でそろえられればベストです。

◆手拭きタオル
手洗いの際に使用する手拭きタオルは、園ではバーにかけておく必要があるため、角のひとつに“わっか状”のひもを縫いつけましょう。


持ち運びのしやすいものを。手提げ袋類

通園の際、通園バッグに入らないものを入れるための袋類を用意しましょう。

◆手提げ袋
「レッスンバッグ」や「絵本袋」、「お道具袋」などと呼ばれる場合もあります。絵本や遊びの時間に作った工作作品などを入れる袋です。サイズは横30センチ・縦25センチ程度が目安ですが、園によっては大きさの指定があることもあるため注意しましょう。生地はキルティングがおすすめです。

◆シューズケース
「上履き袋」などと呼ばれることもあります。園から自宅に上靴を持って帰るときに使う袋です。巾着タイプにしたり、面ファスナーでふたを開閉できたりするものですと、お子さまが使いやすいでしょう。
園によってはサイズやデザインの指定があることがあるため確認が必要です。


お昼寝用のシーツはサイズも確認しよう

幼稚園の場合は不要ですが、保育園に通う場合は、お昼寝の際に必要なシーツなどを作る必要があることがあります。
保育園でサイズの指定がある場合が多いため、作る前に確認しておくようにしましょう。大きさの目安は長さ130~140センチ、幅70センチの布団が入る程度です。市販のシーツを利用して作る方法がおすすめです。なお洗濯のことも考え、掛け布団・敷布団・枕カバーあわせて2組程度準備しておくと安心できるでしょう。


手作りが苦手な場合はオーダーも手

手作りする時間がなかったり、手作りが苦手だったりという場合には、業者にオーダーするという方法も手です。手芸店やインターネットの専門店で注文できます。入園の時期が近づくと注文が込み合うため、できるだけ早くオーダーしておきましょう。
ただし、園によっては「必ず手作りでお願いします」と言われることもあるようです。その点も必ず確認しておきましょう。
手作りする場合も焦ることがないよう、入園説明会などで指定のサイズがはっきりしたらできるだけ早く一連の道具を準備しましょう。自分だけの新しい入園グッズを手渡されれば、お子さまもきっと喜ぶはずですよ!

ベネッセ 教育情報サイト 2017.2.4

  • 2015/7/17
    ★お受験にかかる費用は総額いくらくらいかかるの?★

    <幼児教室の費用>
    お受験のための幼児教室に年中、年長と2年間ほど通われる方が多いと思います。
    中には年少から通う方もいらっしゃいます。

    有名大手の幼児教室は、毎月約5万円のお月謝。
    それ以外に年に4〜5回実施される模擬テスト代金、春・夏・冬期に行われる講習会。
    直前対策、志望校別の講座があります。

    一般的には個人でされている幼児教室の方が大手と比べるとまだ安いです。
    それでも毎月2〜3万、週に2回通うとなると4万はします。

    他にも家庭学習用の教材費用もいりますね。

    <そのほかの費用>
    お受験にかかる費用の大部分は幼児教室の費用が占めますが、他にお受験グッズの費用も結構します。
    子ども本人のお受験スーツはもちろんのこと、母親のお受験スーツ、バッグ、スリッパまで必要になります。

    そして願書の写真です。
    本人だけの写真で良い場合もありますが、お受験する学校によっては家族全員の写真が必要となることもあります。
    小さい子どもの証明写真をスピード証明写真機でうまく撮れるとは到底思えないので、写真館での撮影になるのが一般的だと思います。
    写真館での撮影費用も決して安くはないですね。

    あとは受験料も忘れてはいけません。
    せっかくここまで時間をかけて頑張ってきたのだからと複数の学校をお受験するとまたさらに費用がかさみます。

    合格をいただいた後は入学金、授業料が必要になるので早い時期から資金計画を立てておくことが本当に大切になってきますね。

    出典: 幼稚園・小学校お受験対策ブログ
  • 2015/7/16
    ★子供の小学校受験に向けて準備しておきたい“洋服”の選び方★          

    <行動観察の服>
    お受験では面接だけではなく、行動観察も考査にはいります。

    そのときの服装としては、子どもの動きやすさと快適さが第一に大切です。面接用から着替えるときのためにも、脱ぎ着しやすい格好がいいでしょう。

    基本のアイテムとしては

    ・白の半袖ポロシャツ
    ・ベスト
    ・グレーや紺のズボン(男の子)
    ・キュロットかオーバーパンツ(女の子)

    これらが相応でしょう。子どもが本来の姿を見せられるよう、面接時よりは少しだけカジュアルでもokです。

    出典: パピマミ
  • 2015/7/11
    ★子供の小学校受験に向けて準備しておきたい“洋服”の選び方1★

    <面接時の服>
    面接のときはとにかく清潔感が大切です。そして志望校のカラーに合わせた服装だと好感が持たれるでしょう。

    女の子は

    ・ブラウス
    ・ジャンパースカート
    ・ボレロ
    ・アンサンブル
    ・ワンピース

    これらを準備しておきましょう。

    男の子は

    ・ポロシャツ
    ・ベスト
    ・半ズボン
    ・スーツ
    ・ジャケット
    ・ワイシャツ

    これらの準備を。

    靴下は男女共に白、アンサンブルやスーツは紺が基本です。

    服装だけでなく、髪型も男女共に清潔感を心がけましょう。

    以上、面接・行動観察の服装について書いてきましたが、お受験は1日だけではなく、学校訪問や学校行事など、そのときによって必要なアイテムが出てくるものです。また、どんな天気でも対応できるようにしっかりと準備しておきましょう。

    これからのお受験、どうぞお力が最大限発揮できますように。

    出典: パピマミ

なぜお受験では「紺のスーツ一色」になるのか

新聞記者を辞めた後、会社員と女性活躍に関する発信活動とバリバリ働いてきた中野円佳さん。ところが2017年、夫の海外転勤により、思いがけず縁遠かった専業主婦生活にどっぷり浸かることに。教育社会学の大学院に所属し子育て意識の調査も手掛ける一方、自身が当事者になることから見えてきた「専業主婦」という存在、そして「専業主婦前提社会」の実態とそれへの疑問を問い掛けます。

共働き家庭にとっての「3歳の壁」について前回(予想外の「3歳の壁」に母たちが動揺するワケ)扱ったが、子どもが成長していった先には、「小1の壁」、学童がなくなる「小4の壁」、その後には中学受験が控えている。共働きゆえに早めに安心できる内部進学式の学校に入れてしまいたいという親もいる。

 しかし、お受験の世界は甘くない。政府が女性活躍を打ち出し、企業はダイバーシティ&インクルージョン(多様性と個の尊重・包摂)をうたう中、ここはさながらパラレルワールド。そんな動きはどこ吹く風で、まるで反対の価値観が根強く残っている。


■全身「紺」づくめ

 私の息子は、2歳で都内にある保育園を卒園した。その園は2歳児までしか預からない小規模保育園だったからだ。3歳から通える保育園を探したが、待機児童が多い地域であり、定員に空きがあるとは限らない。公立幼稚園は抽選で落ちたので、転園できる保育園が見つからない場合に備え、念のため、私立の幼稚園を受験しに行った。




 受験の日、試験会場の入口に足を踏み入れて、思わず、たじろいだ。受験しに来ていた母親たちが全員、紺色の服を着ていたのだ。父親も多数来ていて、全員黒っぽいスーツなのだが、母親は本当にびっくりするくらい、例外なく紺。黒やグレーもいない。慌ててどこかに服装の規定があったかと見直したが、特にない。子どもたちも紺色のお洋服に、白い靴下、黒い靴。わが家だけが私がグレーだったり子どもがトレーナーだったりと、浮いた格好で乗り込んでしまった。




 無事、その園からは合格の通知をもらったが、そのときのヒヤッとした気持ちは忘れられない。その幼稚園は子どもたちが泥んこになって遊ぶようなところで、普段の保護者の服装もかなりラフだったので、そこまでかしこまらなくてもいいと思った。実は私自身が国立附属の幼稚園出身で、私の母は大して対策もせずに行き、私自身は面接でずっと泣いていてそれでも受かったという話を聞いていたから大丈夫だろうという気持ちもあった。


 でも、実際に紺一色の景色を目の当たりにしてからは、「服装くらいで落とされる幼稚園なら行かなくていい」と強気でいたものの、内心落ちたらどうしようと合格発表が出るまでハラハラした。



 ある私立幼稚園園長先生がこう言っていたことが印象的だった。

 「この年齢の子なんて、どの子もすばらしくて、落とす理由がある子なんていないんです。でも定員はあるから、どうしても落とさないといけないときは、家がとても遠いお子さんはお断りするとか、そういう基準を作らないといけない」


 ましてや、定員に対して応募が3倍とか、学費が安い国立で倍率が7倍くらいある名門校の受験では、選抜はさらに熾烈だ。「落とす理由はたいしてない」のに、何か落とす理由を作らないといけないのかもしれない。

 こういう状態であれば、確かに園によっては、1組だけ紺のスーツを着ていない親子を落とすかもしれない。普段着を着てくる人はTPOをわきまえないタイプか、情報収集能力に欠けているように見えるかもしれない。そう考えると親としてはほかと違うことをするのが怖くなってしまって、無難な「紺」に合わせる。こうしてお受験界の「常識」が作られていくのだろう。実際には幼稚園側がそれを求めていないとしても。





■粒ぞろいを目指す名門親

 こうした熾烈な受験をくぐり抜けてでも名門幼稚園に行かせたいと考えるのはどのような親なのか。昨今の幼稚園お受験事情をのぞいてみよう。

 都内私立女子大の幼稚園に娘2人を通わせる専業主婦の女性は、娘を幼稚園受験させた理由について「粒がそろう、じゃないけど……」と語る。自身も国立附属の幼稚園出身だ。

 「善しあしだとは思うんですけど、幼稚園くらいの子どもって自分が見えた環境がすべてになっちゃうから、影響されやすいじゃないですか。そのときに(いろいろな環境を)端から端を見せる必要はなく、親の描くこの辺り(の環境で育ってほしい)っていうのがあるとすれば、その中で育ったほうが、親も子も安心していられるのかなって」



 私個人は、子どもの環境はできるだけ多様性があるほうがいいと思うタイプなので、「粒がそろう」という表現には若干ぎょっとした。彼女の話を聞いていると、“乱暴な子や下品な言動をする子がいると影響を受けるので、ある程度幼稚園側がスクリーニングをしてくれて、親も子もきちんとした家庭の子が来ている園がいい”ということのようだった。

 もちろん私立の学校なので、その園の方針が気に入る家庭が子息を入れればいいのであって、ある種の価値観が共有されたコミュニティができていくことは当然ではある。こうした均質性を好む家庭向けであり、選抜もそれに沿ったものになっているのだろう。


 もう1つの名門(附属系)幼稚園の魅力は、幼稚園にさえ入れてしまえば、高校や大学まで内部進学ができることだ。そこに魅力を感じる親も多い。

 「幼稚園受験だから子どもがここの園が好きとか、多少の主観はあるものの、結局、(その環境がいいかどうか)判断をするのは親じゃないですか。附属の学校に入れることで一定の環境は与えてあげて、子どもが(このレールから)出たいとかそういう意思を持つ年齢になったときは、子どもの責任で判断させてあげられればいいかなと。子どもの可能性を潰さないのが親の責任ではないかと夫婦で話して、幼稚園受験をさせようという話になったんです」




 ある程度の教育が受けられる環境を大学まで確保できる。それを魅力的に感じる親は少なくないだろう。加えて、「夫は子どもには何でもいいけどスポーツをやってほしいと思っていて、そのときに3年ごとに受験にとらわれると、中途半端になってしまうと言います」。つまり、スポーツなど別のことを優先させるために、中学受験、高校受験、大学受験を経験させたくないという理由もある。



■幼児教室でそろう足並み

 こうした名門校に入れるためには、受験のための幼児教室に通わせる親も多い。前述の2児の母親の場合は、長女は3カ月、次女は半年、幼児教室に通ったという。


「娘の通っている園の倍率は3倍くらいでした。幼稚園受験は親の受験とも言われて、教育方針とか、自分たちの子育ての考え方を面接で聞かれるので対策します。子どもが見られるのはしつけとか人とのかかわりとか常識的な範囲なので、対策しても(今後生きていくうえで)何も無駄はないんです」

 2歳児が通う幼児教室も取材をしたことがある。一見、子どもたちは楽しそうに遊んでいるだけで、保育園の風景とそう差は感じない。ただ、“どこの幼稚園も考査で子どもを親から離して自由遊びをさせてみて、きちんとほかの子と遊べるかどうかを見ている”とのことで、特に自宅で母親といる時間が長い子どもが、親から離れて遊ぶのに慣れる場所として利用している側面もあるのかもしれない。




 集団でやる体操などの時間もあり、前述の母親が言ったように低月齢の子は少し出遅れているように見えたが、先生たちが誉めたり手をつないで一緒に寄り添うことで、遊びや体操などといった基本的な動作に慣れていく。保育園と違うところがあるとすれば、先生たちが「できているかどうか」を逐一確認しているようにみえたこと。こうして、子どもの「できること」の足並みが揃っていくように思えた。

 この様相は、小学校受験では、はたからみるとさらに特殊な状態になっている。私の知り合いは娘が不合格になったのは「くまさん歩き」ができなかったからに違いない……と嘆いていた。実際にそれが不合格の要因だったのかはわからないのだが、筆者はそもそも「くまさん歩き」がなんであるか自体が怪しい。




 本来、幼稚園年長の子どもたちが全員「くまさん歩き」がなんであるかがわかって、それが指示どおりできないといけない、そんなことがあるはずがない。でもほかの子が全員できていたら?  典型的な出題に対して応じられるように皆が対策を始める。そしてそれがさらに、自己産出的に「できないといけない」ことになっていく可能性はある。

 幼稚園や小学校の受験では、多くが幼児教室などで「対策」をして挑む。選抜基準が不明確な中で、ここでの「言説」は親の一挙一動に影響する。ある国立大学附属の小学校受験を「ダメ元」で対策ゼロで受けに行った母親の話。


 「待合室に入ったら、何人かの親は太宰治の『人間失格』とか文学作品を開いているし、子どもたちは大抵あやとりしてるんですよ。塾で待合室での様子が評価されるから、文学作品を持っていくようにと言われたんですかね……」

 たまたま暇つぶしの本が太宰治だったのかもしれない。それでも、皆がしているから。「そんなこと」だからこそ、「そんなこと」で落とされたらいやだから。こうして、実際にそれが合格判定に使われているかどうかはさておいて、あるべき姿、規範となり、「全員が紺」「待合室では文学作品」の風景につながるのだろう。





■エスカレーター式は共働き家庭にも魅力

 こうした幼稚園受験組はほんの一部の層の話であり、さらに親の関与が大きいこともあり共働き家庭ではまず選択肢に上がらないのではと思っていた。しかし、取材していくと、共働きだと中学受験を親子で乗り越えるのが厳しいと考えるからこそ、エスカレーター式に内部進学できる名門幼稚園に行かせたいと考える親も確実にいる。

 ある女性は、自身が附属幼稚園からの女子校出身者。共働きの会社員だが、実家のサポートもあり、娘を受験させることにした。


 「母校に入れたかったのは、エスカレーターで上(高校や大学)まで行けるし、これからも共働きの生活が続くなか、中学受験のサポートができるか不安もあったから。私の母とも相談して、共働きだからこそ附属にいれるほうが、ある程度学校に(教育を)任せられると思ったんですよね。母校だったら勝手も知ってるから、母親の私もラクなんじゃないかと」

 ちなみに、こうしたケースを何人か取材したが、親のどちらかが名門幼稚園や小学校からエスカレーター式の学校に進んで、そのルートを本人の実家が誇りに思っている場合、実家が「自分の子どもの母校に孫が行くのであれば、全面的にサポートする」と言い出したという場合が多かった。




 そもそも、幼稚園受験は、このオンライン時代に願書受け取りも受験も平日昼間の決められた時間に現地に何回も出向かないといけない仕組みだったり、入園後も親の関与が多く、決して共働き向けではない。祖父母のサポートがないと共働き夫婦には立ち向かいにくい。

 しかし、その女性にとって、娘の母校受験は、共働きの慌ただしい日々の中で大きな負担となった。たとえば、娘が面接で聞かれる内容は「お母様のお料理で何が好きですか?」といった内容。当初娘は「鮭」と言っていたが、それはお受験でいえば「料理」ではないという。


 「ママは鮭そのままでは出さないで、お料理してるよね? 〇〇ちゃんが食べているのは、鮭の照り焼きだよ」と言語化する。

 とはいえ3歳前後の子どもはすぐ忘れてしまうので、毎週手料理を作るプロセスまで見せるなど、“対策”は日常に浸食する。

 第二子を妊娠し、育休中に長子の受験に備えようとする母親もいる。料理だけではなく、「お母様と何をして遊ぶのが好きですか?」も、パズルや積み木など関わり合いが求められる遊びを答えるのが「鉄板」だと言い、テレビやスマホで動画を見るなどもってのほか。もちろんお受験のためだけではなく、子どもにとって理想的なスケジュールに修正されるメリットもあるだろうが、普段寝る時間なども聞かれるため、生活全般をあたかも共働きでないようにさせて、立ち向かう必要があるのだという。


 加えて、この女性は幼児教室で「お母さんが働いていることは書かないほうがいいのではないでしょうか」と言われた。

 「どうして? ここ私の母校なんですよ、女性の経済的自立って言って育てられて、どうしてそれを書いちゃいけないの」と反発し、堂々と書いた。しかし、結局結果は不合格。「やっぱり共働きには厳しかった」と肩を落とす。



■「お母さんが働いているのはNG」の言説

 別のマスコミ勤務の女性も、自分の母親の母校である私立女子大附属幼稚園を母親の勧めとサポートで受けたが不合格。結局小学校受験もして「働いているお母さんもどうぞ」という方針の別の女子大附属小学校に行かせることにしたが、母親の母校については次のように憤る。




 「小学校でも幼稚園の面接でも、仕事しているママはだめなんですよね。仕事の話しか聞かれなくて子どもの話はいっさい聞かれなかったんです。悲しくなるくらい面接での門前払い感。お受験対策の幼児教室で、働いていることおっしゃらなくていいんじゃないですかって言われたんですけど、仮に入れたとしていずれ(働いてることは)ばれるし、願書とかにも書いちゃって。そしたら案の定……。うちの母も仕事していたし、母校も社会で活躍できる女性を育てるという名目のはずなのに、専業主婦をよしとする空気を感じる」



 医師や弁護士の母親は多くても、会社員の母親の子どもは採ってもらえないのではないかという疑心暗鬼もあったという。

 実際には、母親の仕事のせいで不合格になったのかどうかはわからない。共働き親が多く通う名門幼稚園もある。また、祖父母のサポートまでついている名門出身者の子どもばかりが簡単に名門に入れる=階層の再生産を、学校側が望んでいるとしたら、それが阻まれていることに何の問題もないのかもしれない。

 しかし、幼児教室には「働く母親であることは隠しなさい」と言われ、面接対策では家庭に時間を割く「理想のお母さん像」が浮き彫りになる。「女性の自立」と言われながら育った私立の女子校出身者にとっては、習ったとおりに生きてきた自分のあり方が歓迎されていないと感じる。「女性の自立」は実は建前であり、本音は“働くママはダメ”なの? ――と。




 共働き家庭は、保育園に行かせておけばいい。私立幼稚園が、特定の層の子どもを好むとして、それが気に食わないなら行かせなければいい。もちろん、基本的にはそうだろう。そもそも不合格になったところで、何かが劣っているということではなく、園の方針と合わなかったのだと思えば落ち込む必要もない。考え方が合わない園は保護者側も避けたほうがその後のためにもいいかもしれない。

 ただ、実際の幼稚園や小学校の選抜基準がどうであれ、うわさや憶測、幼児教室のアドバイスによる「無難に」を突き詰めていくと、母は働いていない(ことにした)ほうがよくなってしまうという世界は、まだまだある。女性活躍、個性伸張、ダイバーシティの時代……といいながら、日本社会のさまざまなところに真逆の方向に向かせる論理が埋め込まれている。


中野 円佳 :ジャーナリスト
東洋経済 2018.10.3 から転載